
10月は「さつまいも」「里芋」「きのこ」「秋鮭」など、骨を強くする栄養が豊富な食材がおいしい時期です。
さつまいもや里芋にはカルシウムの働きを助けるマグネシウム、きのこや鮭には骨づくりに欠かせないビタミンDが多く含まれています。まさに“骨のための秋の食卓”が整う季節といえるでしょう。

しかし、どんなに良い食材を食べても「運動不足」では骨が弱くなってしまいます。
骨は刺激を受けることで新しく作られ、強さを保っています。
逆に、動かない生活や無理なダイエット、日焼けを恐れて過度に太陽を避ける生活は骨粗鬆症のリスクを高めます。
骨粗鬆症とは、骨がスカスカになってしまう病気です。
怖いのは「転んだだけで骨折する」こと。
骨折がきっかけで寝たきりになり、生活の質が大きく落ちてしまう女性も少なくありません。
特に閉経後は女性ホルモンが減少し、骨密度が急激に下がりやすくなるため注意が必要です。

ここからは、世代ごとに「骨を守るポイント」をお伝えします。
🌱20〜30代の方へ:未来の骨を育てる大切な時期
骨は20代で最大の強さを迎え、30代から少しずつ減っていくと言われています。
つまり、20代・30代の生活習慣が40代以降の骨の健康を決めるのです。
無理なダイエットで栄養不足になると、骨の材料が足りなくなってしまいます。
カルシウムを多く含む乳製品や小魚、大豆製品を意識し、さらに運動で骨に刺激を与えておくことが大切です。
「まだ若いから大丈夫」ではなく、「今こそ骨を育てるチャンス」と考えて、未来の自分に投資していきましょう。
🌸40〜50代の方へ:骨密度の低下が始まる更年期世代

女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少すると、骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨が弱くなりやすくなります。

だからこそ、この時期に運動習慣を持つことは未来の骨を守る最大のカギとなります。
特におすすめなのは、骨に刺激を与える筋トレやウォーキング。
食事ではカルシウムだけでなく、ビタミンD(鮭・きのこ類)やビタミンK(納豆・緑黄色野菜)を取り入れて、骨の吸収と代謝をサポートしましょう。
🌼60〜70代の方へ:骨折を防ぐ「守るケア」
この年代で大切なのは「転ばないこと」「骨折を防ぐこと」です。
骨粗鬆症が進むと、背骨が曲がったり、腰や膝の痛みが出たり、転倒で骨折しやすくなります。
ですが、適切な運動を続ければ「まだまだ骨は応えてくれる」ことも事実です。
無理のない筋トレやストレッチ、体幹を鍛える運動は、転倒防止に直結します。

また、カルシウムやたんぱく質をしっかりとることは、骨だけでなく筋肉の維持にも大切です。守りながら強くしていく姿勢で、毎日の生活を安心して楽しめるようにしましょう。
🍀まとめ
骨粗鬆症は「誰にでも起こり得る未来」ですが、運動と食事でリスクを下げることができます。
骨は食事から材料をもらい、運動によって新しく作られる。
だからこそ「食べること」と「動くこと」をバランスよく取り入れることが大切です。
秋の味覚を楽しみながら、今日のトレーニングで骨に刺激を与えましょう。